市之倉オリベストリート

山間の盃の産地で、窯元めぐりを
明治時代から盃の生産が盛んな市之倉町。山に囲まれた緑豊かな町には、人間国宝や県重要無形文化財などの、由緒ある窯元が集まります。町の中心にある「市之倉さかづき美術館」に寄ったら、マップを手に入れて窯元めぐりがオススメ。200年の歴史ある「幸兵衛窯」、手描きの技が見られる「幸輔窯」、ギャラリーを併設した「仙太郎窯」、鮮やかな織部焼が並ぶ「玉山窯」など、美濃焼の奥深い魅力に触れることが出来ます。美術館隣の作陶施設では、器づくりに挑戦できます。
住所 | 多治見市市之倉町周辺 |
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時間 | 店により異なる |
定休日 | 店により異なる 窯元は日曜定休が多いが、事前予約で営業してくれる場合あり |
駐車場 | 一般駐車場/無料 さかづき美術館、各店舗 バス駐車場/あり さかづき美術館 |
アクセス | 多治見駅南口から東鉄バス下半田川線「市之倉」下車徒歩5分 |
電話 | 0572-24-5911(さかづき美術館) |
内容 | 美術館、美濃焼ショップ、窯元、作陶施設、陶天井・絵天井のある神社、ギャラリーカフェ |
イベント |
4月 市之倉蔵出し市 10月 陶の里フェスティバルin市之倉 |


市之倉さかづき美術館
盃の生産日本一を誇る市之倉町にある美術館です。1階は幕末から明治にかけて作られた、透けるほど薄くて白い盃の名品が並ぶ展示室、2階は東濃地域の人間国宝の作品を紹介する巨匠館です。心を打つ作品と出会えます。
市之倉産の盃
明治時代、パリ万博で銅賞に輝き、数々の博覧会に入賞し名工と言われた加藤五輔。その指導を受けた陶工の細密画の盃が広く愛されました。先人たちの技術の高さは、有田焼や清水焼にも引けをとりません。
幸兵衛窯
1804年に加藤幸兵衛により開窯された市之倉で最も歴史のある窯元です。1849年に江戸城本丸へ染付食器を納める御用窯となりました。現在は7代幸兵衛のもとに多くの陶工が品格ある和食器を手掛け、ミシュラン・グリンガイド・ジャパンの二っ星に指定されています。
「志野・織部」の美しさを販売
郷土の祖先が生んだ桃山時代の名陶「志野・織部」を現代に伝える陶芸家の窯元では、陶芸家が手掛けた「作家もの」のほか、窯元が監修して陶工に作らせた器、いわゆる「窯もの」が販売されています。手作りの技と温もりを感じる器が、お手頃な価格で手に入ります。
八幡神社の陶天井
地元の陶芸家により寄贈された80枚の陶板をはめ込んだ色鮮やかな天井。2007年に完成。椅子に座りながら、じっくりと鑑賞したい場所です。
のどかな風景
メインストリート沿いには小さな川が流れ、春には桜や菜の花で彩られます。陶器の運搬に使うカラフルなサンテナ(プラスチック製の箱)が高く積まれているのは、窯元の町ならではの風景です。