盃の生産量がだんとつを誇る市之倉町。山に囲まれた土地柄、小さくて運搬しやすく、そして希少価値の高いものということで、江戸時代から盃の産地が盛んになりました。
職人の細密な絵付けが施された盃や、透けるほど薄く作られた盃は、国内はもとより海外でも高く評価されました。
町には歴史ある窯元が多く並び、陶房やギャラリーを一般公開しています。人間国宝や岐阜県重要無形文化財など著名な陶芸家を多数輩出する町でもあります。

市之倉さかづき美術館

盃の生産日本一を誇る市之倉町にある美術館です。1階は幕末から明治にかけて作られた、透けるほど薄くて白い盃の名品が並ぶ展示室、2階は東濃地域の人間国宝の作品を紹介する巨匠館です。心を打つ作品と出会えます。

 
市之倉産の盃

明治時代、パリ万博で銅賞に輝き、数々の博覧会に入賞し名工と言われた加藤五輔。その指導を受けた陶工の細密画の盃が広く愛されました。先人たちの技術の高さは、有田焼や清水焼にも引けをとりません。

 

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幸兵衛窯

1804年に加藤幸兵衛により開窯された市之倉で最も歴史のある窯元です。1849年に江戸城本丸へ染付食器を納める御用窯となりました。現在は7代幸兵衛のもとに多くの陶工が品格ある和食器を手掛け、ミシュラン・グリンガイド・ジャパンの二っ星に指定されています。

 
「志野・織部」の美しさを販売

郷土の祖先が生んだ桃山時代の名陶「志野・織部」を現代に伝える陶芸家の窯元では、陶芸家が手掛けた「作家もの」のほか、窯元が監修して陶工に作らせた器、いわゆる「窯もの」が販売されています。手作りの技と温もりを感じる器が、お手頃な価格で手に入ります。

 
八幡神社の陶天井

地元の陶芸家により寄贈された80枚の陶板をはめ込んだ色鮮やかな天井。2007年に完成。椅子に座りながら、じっくりと鑑賞したい場所です。

 
のどかな風景

メインストリート沿いには小さな川が流れ、春には桜や菜の花で彩られます。陶器の運搬に使うカラフルなサンテナ(プラスチック製の箱)が高く積まれているのは、窯元の町ならではの風景です。

 
 

市之倉町は鎌倉時代後期から焼き物の生産が始まり、幕末から明治初期には多くの名工を輩出してきた、「さかづき」の生産量日本一で知られる陶の里です。今も50件もの窯元が軒をつらね、多くの名品を世に出しています。焼き物に興味をお持ちの方は、ひなびた町並みの散策と共に、陶工の技を込めた作品を見つけにぜひ一度訪れて頂きたい場所です。


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